献眼Q&A

献眼に関するよくある質問をまとめました。 下記以外のご質問は、ドナーホットラインにお問い合わせください。

Q.献眼に年齢制限はありますか?
A.角膜は、160年~180年間、その機能を保つと言われております。献眼に際し、年齢制限はありません。
Q.老眼でも提供できますか?
A.老眼(遠視)や近視は、水晶体のピント調整能力や眼軸(眼球の奥行)の影響で起こるものです。角膜移植を待っている方の多くは、角膜が光を通さない状態にあります。角膜が透明であれば提供できます。
Q.白内障の手術を受けましたが、それでも提供は可能ですか?
A.白内障や緑内障などの病気や、その治療のための手術を受けた場合でも、角膜が透明であれば提供していただけます。どなたから提供された場合でも、提供後に精密な検査を行い、移植に使用可能かを判断させていただきます。
Q.癌を患っていますが、提供できるのでしょうか?
A.基本的には可能です。ただ、眼内への癌転移がある場合や、白血病、悪性リンパ腫などの血液腫瘍の場合はご提供いただけません。
Q.死後、何時間提供が可能ですか?
A.お亡くなりになられた後、12時間以内は提供が可能です。瞼が閉じている、気温が低いなどといった条件が整えば、24時間後くらいまで提供可能な場合があります。最終的には、状態を拝見したうえで判断させていただきます。
Q.子供など、特定の人に提供することはできますか?
A.改正臓器移植法の施行に伴い、平成22年1月17日より、角膜を含む臓器を提供する意思表示に併せて、親族に対し臓器を優先的に提供する意思を書面により表示することができるようになりました。ただし、実際の提供の際に3つの要件をすべて満たしている場合に限られます。詳しくは親族優先提供についてをご覧ください。
Q.C型肝炎でも腎臓を提供できると聞きましたが、角膜も提供できるのでしょうか?
A.角膜の場合、C型肝炎を発症している方、または持続感染者(キャリア)どちらからもご提供をお受けすることができません。角膜移植手術によって、他の感染症等を、患者さんに持ち込まないというのが原則です。
Q.献眼登録をしていなくても提供可能ですか?
A.生前の献眼登録がなくても、死後、ご家族の承諾があればご提供いただくことかできます。献眼登録は、啓発活動の一環として実施しております。このことは、臓器移植法附則第4条によって担保されています。
Q.家族がいない場合、提供はできますか?
A.生前のご本人の提供意思が書面によって示されている場合、ご提供いただくことが可能です。献眼登録カードや、臓器提供意思表示カードを携帯していただくことで、意思を活かせる可能性が高まります。
Q.処置について教えてください。
A.日本の多くのアイバンクでは、全眼球摘出という方法で処置を行います。提供後の処置を清潔な環境で行うためです。1時間くらいのお時間をいただき、元通りの表情に整えます。
Q.提供後、顔が変わってしまうことはありますか?
A.提供前、表情をしっかり確認させていただき、処置には細心の注意を払います。提供後は義眼をのせ、丁寧にお顔を整えますので、外見上の変化はほとんどありません。
Q.提供することによって、すぐに葬儀が行えないことはありますか?
A.献眼は、死後12時間以内に行われることが一般的です。ですので、何日もお預かりする、葬儀の日程を遅らせていただくなどの影響はありません。
Q.提供することによって、金銭的な授受は生じますか?
A.提供に際しては、金銭的負担も、また報酬なども、一切発生いたしません。
Q.提供後、家族にはどのような報告がありますか?
A.ご家族には、ご提供いただいた角膜を移植に使用させていただいたかどうか、また、どのような方に使用させていただいたかをご報告いたします。移植をお受けになられた患者さんより、お手紙などが寄せられた場合、お名前などを伏せた形でお届けいたします。