Donor Family Stories

千葉県 14歳男性の両親より

千葉県 14歳男性の両親より

私達は約11年前にドナー家族となりました。それは突発的な事故が原因でした。当時、中学3年生だった長男が、登校中に信号無視で交差点に進入してきたトラックに接触し、亡くなりました。
でももし、亡くなった息子が命をとりとめ、ケガを負ってドナーを待つ患者になっていたら…。
ドナーか。ドナーを待つ患者か。その運命は余りにもわずかな差ではないでしょうか?
臓器提供、組織提供に対しての考え方は、誰かに強要できることでも、強要されることでもないと思います。
しかし、もう一度考えてほしい。“今あなたの最愛の方が、移植を待つ患者だったら…”と。そして、ドナーと、ドナーを待つ患者との、その運命はわずかな差であるということを…。
 
 

 
 

アイバンクに提供して、最高の幸せです。愛した主人は生きてます。
埼玉県 60歳代男性の奥様より

 
故人の思い出
千葉県のコンビニで買い物後、出入口で倒れ胸部と顔面を強打。
心肺停止状態に成り、ドクターヘリにてK病院搬送。
医師に相談致し、娘が臓器提供の申込用紙を届けてくれましたが、記入はしたが、登録は致してませんでした。臓器提供は生前、主人(8年下の主人)と何度も話を致してました。
「私が年上なので、先にあの世に行ったら、臓器提供してね」年齢関係なかった残念無念。
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君の瞳は私と同じ青い空をみていますか。
千葉県 10歳代男性のお父様より

 
君がいなくなって4回目の夏を迎えます。
君の瞳は私と同じ青い空をみていますか。
これからも君の目が美しいものを見つづけていられるように願っています。
 
 

 
 

千葉県 60歳代男性の娘様より

※息子に折にふれてアイバンクと父のことを話し続けて行きたいと思っています。
 
夏の終わりに、アイバンクからドナーファミリーの集いのお知らせが届くと、大好きだった父が亡くなってから、又1年が過ぎたことを想います。
父が亡くなってから6年、その間5回この集いに参加させて頂いています。父が亡くなった時に10か月だった息子も、1歳から毎回参加しています。今では6歳になった息子が、「ママ、僕のじじは、目だけはまだ生きているんだよね!!だから、僕のこと本当に見てるんだよね!!」と言います。
この集いに参加することで、幼い子にもアイバンクのことが何らかの形で伝わっていることを感じます。

いつか、息子に父の角膜提供や、それを決断した母や主人の思いが伝わるまで、折にふれてアイバンクと父のことを話し続けて行きたいと思っています。
 
 

 
 

今もドナーになった姪をほめてやりたいと思っております。
千葉県 50歳代女性の叔母様より

 
姪が旅立ってから三年目になります。
今もドナーになった姪をほめてやりたいと思っております。
でも私の本当の気持ちは今も姪は生きて楽しい日々を一緒に過ごしたかったのです。
私がもう少し若かったら姪にならってドナーになりお役に立ちたいと思います。
 
 

 
 

最後に人の役に立ちたいです。
千葉県 70歳代男性の奥様より

 
主人が亡くなり早3年が過ぎました。
少しは居ない生活に慣れてきましたが主人の感謝状を見るたび主人との生活を思い出し(波乱万丈いろいろありましたが)昭和、平成と戦後も経験しましたが、やや幸せだったと思います。
三人の子、5人の孫、皆元気それぞれの生き方をしていますし、私も良い友人に恵まれ趣味のコーラスで遣り甲斐もあり健康でもあり、少しでも長生きして主人一人で入っているお墓も守っていきたいと思います。

私もどういう死に方をするか解りませんがせめて角膜をあげたいと思っています。
最後に人の役に立ちたいなと。
 
 

 
 

もしかしたら、今すれ違った人の瞳の中で娘が生きているのかも・・・
千葉県10歳代女性のお母様より

 
娘が亡くなって11月で2年が経ちます。
そして新しい別の命としても2年目を迎えようとしています。
娘を亡くして家族は大きな喪失感の中で時にバラバラになりながらも、この悲しみを何とか乗り越えようと必死に生きています。
それでも〝娘は生きている。確実に誰かの中に生かされているのだ“と思う時、とても有難く感謝しています。

今頃何を見ているのだろう・・・。
もしかしたら、今すれ違った人の瞳の中で娘が生きているのかも知れない・・・等と考えたりしながら歩いたりもしています。

角膜も数年経過すると又手術が必要となり、
交替するとの話も聞きました。
どうか娘の大切な命の一部が少しでもその方のお役に長い時間立って欲しい・・・と願わずにはいられません。

娘の短い人生の続きをどうか延長して頂きたいのです。
 
 

 
 

献眼の話題も、自分から話せるようになりました。
千葉県 40歳代男性の妹様より

 
兄の献眼を済ませてから5年が経ちました。今は穏やかな気持ちです。
先日、姑(80代)が病院で息を引き取りましたが、年令の事もあってか角膜提供の話はありませんでした。その時、兄の事を思い出しました。
思えば兄の〝死“をなかなか受け止められず、ささくれだった思いをコーディネーター様に聞いていただきておりました。
お蔭で現在ではすっかり落ち着き、献眼の話題も、自分から話せるようになりました。
 
 

 
 

患者様の希望となり、明るい毎日となりますようにと願っています。
千葉県 90歳代男性の娘様より

 
その日は突然やってきました。父は老健施設を訪問していた時に発熱し、翌日平熱に戻り安心していた矢先、3日目の早朝7時に電話があり容態が急変したこと知らされました。緊急搬送も虚しく途中で息を引き取りました。
母と35年前に死別し、長女の私と同居後放送大学の学生となり全ての学部を卒業し、名誉学生の称号をいただき、大きな心の支えとなっていました。
若い頃から向学心に燃え、入所後も毎日本や新聞を読むのを楽しみにしていました。終戦後6人兄弟の長男だったため、学問の道を諦め、公務員として定年まで働き通しました。私達娘ふたりに「財産は残せないからせめて、教育だけは」という強い信念で大学進学をさせてくれたので、今の生活があると感謝しています。無口でしたが、非常に努力家でもありました。父と私の最高の幸せは、優しい夫の協力のお蔭で、最期まで世話や看取りができたことです。
高齢ゆえ、いつかはと覚悟の反面、自分の親はまだ大丈夫という甘えもありました。もっといろいろなことを話し合っておけば良かったと悔まれますが、アイバンクの手続きが身近でできることを知り、お役に立てるならばと即決しました。
その後ふたりの方の光となり喜びの声を知り、ドナー家族としてこんなに嬉しいことはありません。患者様の希望となり、明るい毎日となりますようにと願っています。医療スタッフの皆様、日々の地道な活動に頭が下がる想いです。及ばずながらアイバンクの輪を広げるお手伝いをさせていただきたいと思います。
一つだけお願いがあります。立派な賞状は廃止し、そのお金を患者様の為に役立てて欲しいと考えています。ドナー家族としては、患者様の喜びの声に勝る宝物はありません。
アイバンク協会の増々の発展をお祈り致します。本当にありがとうございました。
 
 

 
 
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